Friday, February 19, 2010

『La Strada』


昨夜の男子フィギュア、大興奮しながら観ました。

フェリーニの『道』(La Strada)の綱渡り芸人に扮した高橋大輔選手、本当に素晴らしくて大感動です。
大道芸人の衣装もとても似合っていたし、綱渡りの様なステップ、映画を思い出して涙が出てきました。

フェリーニの映画はどれも好きですが、『道』は一番好きな作品。
この映画の曲を聴く度、ヒロインのジェルソミーナの顔が浮かんできて、胸がきゅっとなります。
以前、この映画がとても好きだとお義父さんに話した事があるのですが、『Gelsomina』はイタリア語でジャスミンの花の事だと教えてくれました。
この役を演じたジュリエッタ・マシーナの無垢なイメージにぴったりの、とても可愛らしい名前だと思いました。

一番好きなシーンは、綱渡り芸人とジェルソミーナの会話のシーン。
ジェルソミーナが「自分は何の役にも立たない」と言うと、綱渡り芸人は「この世に有るものは何かの役に立つ。こんな小石でも何かの役に立っている。」と答えます。
何の役に立つのかを問うと、綱渡り芸人は「神様がご存知だ。お前だって何かの役に立っている。」と励ます。
たしかこんな感じの会話だった様に記憶しています。
(随分前に観たので、微妙に間違っているかも、、、)


フィギュアの話に戻りますが、、、
金メダルのエバン・ライサチェク選手も素敵で感動しました。
肩から胸に蛇が這っている黒い衣装はエキゾチックな雰囲気で、とても似合っていると思いました。
長い手足の完璧なプロポーションと、余裕のある感じの動き、美の極致。