Saturday, November 7, 2009

『FARGO』の「Oh yeah?」


うちだんなさんが風邪を引き、治りかけた頃子供が風邪を引き、最後に私が数日前から風邪を引いてしまいました。
週末までは気合いで何とかしたものの、土曜日はだんなさんにベビーシッターをまかせ、一日中寝込んでしまいました。

とにかく横になり、編み物をする気力も本を読む気力も無いので、ただひたすらテレビを鑑賞。

割と面白い番組が多かったので、ある意味充実した一日を送ってしまいました。


テレビで『Fargo』が放送されていたので数年ぶりに観てみましたが、この映画本当に面白い。

少なくとも5回は観ているとは思うんですが、飽きるどころか増々好きになります。
独特なブラックコメディー。
コーエン兄弟の映画は全て好きですが、これは2番目に好きな映画です。
映画の冒頭に『これは実話である』というテロップが出ますが、これはコーエン兄弟のホラの様です。
この様な誘拐事件が起きたという事実はなく、アカデミー賞受賞の際にインタビューでこの事を突っ込まれていましたが、のらりくらりとすっとぼけていました。
要するに、皆かつがれてしまった訳ですね。


タイトルの『FARGO』も極わずかなシーンのみがノースダコタ州のファーゴで、あとはミネソタ州が中心で、この事も突っ込まれていましたが、ファーゴというニュアンスが映画に合っているからと答えてました。
コーエン兄弟らしいエピソードだと思いました。

フランシス・マクドーマンド演じる、妊婦の女性署長役が好きです。
ミネソタ訛りの「Oh yeah?」は何度聞いても笑ってしまいます。
とてつもなく恐ろしい内容の話なのに、この署長のひょうひょうとした感じが癒してくれます。

ところで、コーエン兄弟の映画に度々登場する、一般人ぽい感じの人達は俳優なんでしょうか?
とても俳優とは思えない、何だか田舎のその辺にいる感じの人達。
この人達が作品をとってもリアルな感じにしていると思います。