Wednesday, October 28, 2009

もうすぐハロウィン! 『Shadow of the Vampire』


毎年10月に入ると、お店のディスプレーがハロウィンでいっぱいになります。

ハロウィン好きの私としては、この季節が好きでたまりません。
今年は子供に猿のコスチュームを作り、着せるのが待ち遠しくてなりません。

テレビ番組もハロウィンにちなんだものが多く、ホラー映画も多く放送されています。

先日テレビで『Shadow of the Vampire』を観ました。
この映画が公開された時には映画館で観ましたが、2000年公開で、9年も前の映画だった事に驚きました。
月日が経つのは早い、、、

1922年、最初にドラキュラを映像化した作品『Nosferatu, eine Symphonie des Grauens(吸血鬼ノスフェラトゥ)の主演俳優マックス・シュレックが、もしも本当の吸血鬼だったら、、、
というお話ですが、当時マックス・シュレックは本当に吸血鬼なのではないかという噂があったそうです。
彼の出自が不明だったり、この世のものとは思えない容貌でこんな噂がたったようですが、迷信とかを本気で信じていた昔の事、信じていた人は多かったそうです。

この映画も数年前に観ましたが、容貌と動きが本当に異様です。
坊主で目が異様にぎらぎらしていて、爪が異様に長くて、ネズミっぽい。
特殊メークを少しはしているんでしょうけど、違和感無くすっぴんの様な感じなのも怖いです。(笑)
今迄観たドラキュラ映画ではナンバー1の怖さ。
品格のある風貌とエレガントな身のこなしで黒マントを翻すベラ・ルゴシ(Béla Lugosi)のドラキュラとは対極のイメージです。

うちのだんなさんはモンスター好きで、原作のドラキュラも読んでいるので聞いてみた所、原作はマックス・シュレックの方に近い、異様な容貌だと言ってました。
何故エレガントでハンサムなドラキュラになったのかというと、原作が人気がでて、教会やオペラ座で公演をする事になり、見栄えを良くしたそうです。
このイメージのドラキュラを初めて映画で演じたのが、舞台でドラキュラを演じていたベラ・ルゴシで、以後このイメージが定着したそうです。
ルゴシが素敵すぎたからですね。

『Shadow of the Vampire』に戻ります。
ウィリアム・デフォーがマックス・シュレック役。
誰?って思う位に原型をとどめていない特殊メークには見入ってしまいます

デフォーはこの作品でアカデミー賞にノミネートされましたが、動きもそっくりです。
映画監督役はジョン・マルコビッチで、こちらも凄いです。
マルコビッチファンの私としては、たまらない一本。
じわじわとすこしづつ恐怖がつのる正統派ホラーで、ハロウィン気分を盛り上げてくれる作品です。