Tuesday, October 20, 2009

ヤン・シュヴァンクマイエルの 『DARKNESS LIGHT DARKNESS』


コンコン、、、
ドアのノックがして、パチンと電気がついて、手が部屋に入って来る。


ヤン・シュヴァンクマイエル (Jan Svanlmajer)の『ALICE』のDVDに一緒に入っている短編映画。
10分足らずの短編映画ですが、制作には膨大な時間が費やされているであろうクレイメーション。

部屋に片手が入って来て、ドアのノックの後にもう片方の手が入って来て、またまたドアのノックの後に剥製に入っている様な目玉が入って来る。
次々とドアのノックの後に、身体のパーツが部屋に入って来る、、、
と、説明の難しいストーリー展開。

それぞれの身体のパーツがリアルな様でリアルでない、グロテスクな様で愛嬌がある。
舌は、『ALICE』の中のキャラクターの蛙の舌と同じ感じのテキスチャーで、妙にリアルで笑ってしまいました。
とにかく、何ともいえない味に見入ってしまいました。

部屋もとっても好きなデザイン。
木の床の、傘の付いている電気、壁紙、ドア、ドアノブ、、、

音も好きです。
ノックの音、がたがたした雑音。

どれもこれも大好きで、恋の矢で射られた感じがしています。

ヤン・シュヴァンクマイエル監督、ありがとうございました!
この監督の作品、全部制覇しなくては。