Friday, July 31, 2009

『Dog Day Afternoon』なNY


ここ何日か、NYはむし暑い日が続いています。

今年の夏はずーっと涼しかったので、少し暑くなった位で文句を言うのはバチが当たりそうですが、暑い。
英語ではこういう暑い日の事をDog dayと言います。

昨夜、冷房を消した後、主人がのびている猫に向かって「こんなにDog dayが続くと辛いよね〜Cat dayの方が良いよね〜」って言っていたのを耳にして、、、
あっそうか、『Dog Day Afternoon』は真夏の話だからこのタイトルなんだと、今更ながら気がつきました。(気がつくの遅過ぎですね)
ちなみに、Cat dayなんて言葉はありません。

この映画、遥昔に日本で深夜放送で観たのですが、邦題は『狼たちの午後』。
その時はDog dayの意味を知らなかったので、なぜDogを狼に変更したのかなとは思いましたが、邦題にはよくある事なので、あまり気に留めていませんでした。


この映画、暑い!っていうのが画面から伝わってくる映画です。
アル・パチーノの鬼気迫る演技に圧倒されて、
彼は銀行強盗なのに、どうか成功しますようにと、緊張しながら観たのを覚えています。
性転換手術を希望している恋人の為の強盗という、愛情あふれる理由のせいもあってか、憎めません。
たしかブルックリンが舞台だったかな?と思い出していたら懐かしくなって、また観たくなりました。

一緒に強盗をする仲間を演じたジョン・カザール。
若くして癌で亡くなってしまったので、作品が少なくて本当に残念です。
出演された映画全て、大好きです。

同じくシドニー・ルメット監督の作品の、『十二人の怒れる男』でも、真夏に扇風機だけしか無い狭い部屋で、張りつめた空気の中12人が話し合っていたのは、観ているだけでも暑さ倍増です。

夏に観たくなる、さらに暑さを増す映画2本。

Thursday, July 30, 2009

シソ君到来



毎年栽培しているハーブのひとつ、シソ。

一週間以上前の事ですが、2階上に住んでいる友達から写真の苗木を頂きました。
友達のバルコニーの方が日当りが良いので、種から苗になる迄育てて貰いました。

写真は頂いた時に記念撮影をしたものですが、すでに大きな鉢に植え替えたので、さらにぐんぐん育ってくれています。

うちに来てからというもの、毎日シソを美味しく頂いてます。
しばらくインド料理づくめだったのですが、ここ一週間程は一食は必ずシソを頂いています。
夏の間だけしかシソを楽しめないので、今のうちに楽しまなくては。
こんなに沢山の苗木を頂き、感謝感激の日々です。

Monday, July 20, 2009

手編みの帽子



編み物が好きな友達がまわりに多く、私の子供の為にいろいろと手作りの作品を頂く事が多いです。
どの手作りのプレゼントも本当に可愛くて、サイズが合わなくなってしまっても、大事にしたいと思っています。
沢山頂いたプレゼントは、今後私のBlogで少しづつ紹介していこうと思っています。

私も編み物が大好きで、電車での移動時間、病院の待ち時間、ありとあらゆる所で編んでいます。
ちくちく編んでいると時間が本当にあっという間に過ぎてしまい、何度駅を乗り過ごしてしまたことか、、、

写真の帽子は友人作で、ひと月程前に日本から送られて着ました。
今年の始めに、この友人から編み物を習い始めたというメールが届きました。
私の子供の帽子を作りたいから、頭のサイズを教えて欲しいと。

編み物初心者だという事なので、もっとシンプルな、簡単な帽子を作ってくれるのかと思っていたら、小包みを開けてびっくり。
とても細かいかぎ針の、配色もとても綺麗な帽子。
私は、子供っぽい変にカラフルな配色の子供用品は嫌いなので、この配色、とても好きです。
編み物教室の先生に教えて貰いながら、大人用の帽子を小さく変更して編んだとの事です。

つばが付いているので、夏のこの時期には毎日大活躍の帽子です。

Sunday, July 19, 2009

『Billy Elliot』な夜


昨夜、同じ建物の2階上の階に住んでいる友人宅に、久々に遊びに行きました。

とても楽しかったので、帰ってきてからも気分良くて、枝豆&トウモロコシをつまみにビールを飲みながら、こんな夜は何か良い事が有りそう、、、
なんて思っていたら、有りました。
良い事。


何気につけたテレビに、何年も前に観て大感動した『Billy Elliot』が放送されていました!
残念な事に最初の1時間程見逃してしまいましたが、再び大感動で、涙が止まりませんでした。

炭坑夫のお父さんとお兄さん、おばあちゃんの深い愛情。
貧しいながらも子供の幸せを一番に思う親の気持ち。
お父さんとビリーが地面に転がり、笑いながら抱き合うシーンは、思い出すだけで胸が一杯になります。
家族と友達に支えられながら、ダンサーになる夢を日に日に大きくしていくビリー少年。

ビリーの踊るシーンで流れるT.RexやThe Jamの曲。
好き過ぎて鳥肌が立ちます。
最後の白鳥の湖の音楽も圧巻で、感動の嵐です。

アダム・クーパー(Adam Cooper)が最後に少しだけ出演されていますが、美しい!の一言。
欲張り過ぎですが、アダム・クーパーの白鳥の湖のシーンをもっと長くして頂きたかった、、、

私は炭坑の街並が大好きです。
小さな家が雑に建ち並び、近所の人達が顔見知りばかりの小さな街。
こういう街に住んでいる、良い意味で雑な人々が大好きです。

好きな街並の映画が沢山有りますが、中でも好きなのは

同じくイギリスの炭坑の街を舞台にした「Brassed Off」。
イギリスの鉄工所を舞台にした、『フル・モンティー』(The Full Monty)。
ダブリンを舞台にした『ザ・コミットメンツ』(The Commitments)。

どの話も、貧しくて苦しい生活なのに、夢一杯。

Thursday, July 16, 2009

COFFEE & CIGARETTES


COFFEE & CIGARETTES、11編のモノクロ短編集。
数年前に劇場で観た時も好きでしたが、先日再度家で観て、やっぱり好きだと再確認。
ジム・ジャームッシュらしい選曲がとても心地良いです。
登場人物の名前が俳優の名前そのままなのも、何だかすごく好きです。

11編全て、コーヒーを飲みながらタバコをくゆらせ、噛み合ない会話をだらだらしている、本当にただそれだけの映画。
ジム・ジャームッシュの作品て、噛み合わない間が有って、そこが大好きです。

全編に有る、テーブルを真上から撮っているショット。
こぽこぽコーヒーを注ぎ足したり、煙草をくゆらせる手、このショットがたまらない。

NYでは数年前からレストラン、バー、カフェで
の喫煙を全面禁止されています。
ブルームバーグ市長が私財を投げ打って行なった処置で、喜んでいる人は多いと思います。
嫌煙家の主人もその1人で、ブルームバーグが行なった、たったひとつの良い事だと喜んでいます。
煙草は、百害有って一利無し。
副流煙で他人にも迷惑をかけてしまう。
子供や高齢者への害はひときわ大きい。
でも、、、
この映画を観ると、この景色、この空気感が消えてしまう事が悲しく思えてなりません。


見入ってしまうのは、ケイト・ブランシェットの『COUSINS』。
大女優とそのいとこを一人二役で見事に演じ分けています。
数年前に劇場で観た後、主人が「もう一人の人ってケイト・ブランシェットのお姉さんとかかな?同じ系統の顔だと思わない?」と、ちょっと間抜けなな事を言ってましたけど、それ程違う雰囲気を醸し出していました。

くすっと笑ってしまうのは『TWINS』。
双子の役は、スパイク・リーの実の妹ジョイ・リーと弟サンキ・リー。
変なウエイターが
スティーヴ・ブシェミ。
双子のだらっとした
喧嘩が面白いし、私はスティーヴ・ブシェミの変な声を聞くだけでも嬉しくなってしまいます。
ジョイ・リーは、スパイク・リーの『Do the Right Thing』や『Mo' Better Blues』にも出演していますが、本当に可愛らしくて大好きです。

意外に良かったのが『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』
イギー・ポップとトム・ウェイツって、どう考えても演技とか出来そうもないと思っていたら、意外な事にしっくり馴染んでいたし、この2人の会話が好きです。
イギー・ポップって、こうしてじっくり見てみると、目がくりっとしていて可愛いなと思いました。

ビル・マーレイBill Murray)の『DELIRIUM』も変なおじさん役がぴったりで、会話の端々にフルネームでビル・マーレイ、ビル・マーレイって何度も言われているのが、変な感じで面白いです。

こういうストーリーがちゃんと無い感じの映画って、とても好きです。

Monday, July 13, 2009

山田養蜂場のみつばちクレヨン


実家から、みつばちクレヨンが送られてきました。
山田養蜂場のクレヨンです。
ミツロウや食品色素等で作られていて、石油や合成界面活性剤等が一切使われていない、とても安全なクレヨンです。
子供がクレヨンを口に入れてしまって困っていたので、とてもありがたいプレゼントです。

香りもとても良くて、普通のクレヨンとは違うなと思って説明書を読んでみた所、オレンジやレモンのアロマ精油がロウに練り込んであるそうです。


クレヨンに巻いてある紙に描かれているイラストもとても可愛くて、何度も眺めてしまいます。
Brian Wildsmithさんという絵本作家の方が描かれていて、14色全て違う絵で、全色素敵です。
私は中でも、虎、フクロウ、ウサギ、自転車の絵が大好きです。

Thursday, July 9, 2009

松岡正剛さんの「千夜千冊」

松岡正剛さんの「千夜千冊」
アップされるのが待ち遠しくてたまらないです。
松岡正剛さんによって選ばれた本が紹介されています。
NYでは入手出来る本は限られてしまいますが、読んでみたくなる本ばかり。

松岡正剛さんは一度テレビで拝見した事がありますが、本当に素敵な方で、お話に引き込まれてしまいました。

本て不思議で、同じ本を何度読んでも毎回違う感覚を受けます。
映画も同じです。
だから気に入った作品は、何度も繰り返し体験したくなります。
好きな作品は、飽きるどころか更に好きになります。

Wednesday, July 8, 2009

Michael Jackson


マイケル・ジャクソンが亡くなってから数日経ちますが、連日特集番組が放送され続けていて、マイケルの姿を見ない日はありません。


デビュー前、小さなスタジオでジェームス・ブラウンの曲に合わせて踊っている白黒映像を見ました。
小さな可愛い男の子が上手に踊っているなーというレベルの物ではなく、完全にジェームス・ブラウンでした。

80年代、インタビュアーがマイケルに「どの様なダンスの練習で、そんな風に動けるんですか?」と聞いた時に「神様がくれた才能だから、練習で得られるものでは無い」と答えていたのが印象的でした。
全ての才能を持って産まれて来た天才ですからね。

Monday, July 6, 2009

簡単&美味しいインド料理の本


最近、インド料理にはまってます。
きっかけは、半年程前に友人から送られてきたインド料理の本。
何と沢山の種類のスパイスまで、丁寧に小袋に入れて一緒に送ってくれるという至れり尽くせりな状態で送ってくれました。
感謝感激で速攻色々と作ってみた所、あまりにも簡単に美味しく出来上がったので、その時以来はまりっぱなしです。
そして最近、2冊目の本を送ってくれたのですが、こちらも簡単&美味しくて、やみつきになりそうです。

この友人はインド料理レストランGANESHのオーナーで、勉強の為、本の著者である、香取薫先生のキッチンスタジオ ペイズリーの教室に通っているそうです。
先生のBLOGは、読み応えがありますよ。
GANESHのBLOGにも香取先生の事が書かれています。


最初に頂いた本は「カレーとサブジ

驚く程簡単で、しかも5つのスパイスで本格的な味になります。
この本に掲載されているレシピはほとんど試してみましたが、どれも美味しい!
読み物としてもとても面白くて、インドの文化、スパイス、調理器具、アーユルヴェーダの事等、なるほどーと唸ってしまいました。
サブジはおつまみに最適で、これを作るとついついお酒がすすんでしまいます。

芽もやしの栽培の仕方も紹介されています。
お味噌汁に入れても美味しいし、芽もやしサラダは我が家の定番です。


最近頂いた2冊目の本は「ストックペーストカレー

まず、3種類のペーストと、香りマサラというスパイスを調合して、これらを使って全ての料理を作のですが、これが美味しいの一言。
まだ本を頂いたばかりなので、作ったのはチキンカレー、海老カレー、厚揚げとグリーンピースのカレーの3品。
こちらの本も、簡単なのにとっても本格的な味で、自分で作ったとは思えない程美味しかったです。
スパイスが効いていて、食べると汗が吹き出てきます。
私は辛過ぎるものが苦手で、特に激辛カレーとかは苦手なんですが、辛くて汗が出る感じではなく、じんわり身体が温まって、血の巡りが良くなって汗が出る感じです。
これを食べた後は、頭が冴え渡ってきます。


イチロー選手は朝からカレーを食べているそうで、イチロー効果で日本では「朝カレー」というのが流行っていると聞きました。
朝からカレー???
ちょっと重過ぎ。
って思っていたのですが、このカレーを食べた後、ちょっと考えが変わりました。
重くないし、本当に頭がスカッと冴える感じです。
ただ、私は朝食にはヨーグルト&スコーンにはまってしまっているので、「朝カレー」はやっていませんが。



写真はチキンカレーです。
主人はお肉を食べないので私だけの為に作ったのですが、本当に涙が出る程美味しい。
ココナッツミルクの入っているエスニックな味で、この所毎日食べてますが、飽きるどころか食べる度に感動しています。




我が家には香取先生の本以外に、もう一冊インド料理の本があります。
こちらも10年程友人に頂いたもので、長らく愛用しています。
主人がインド料理が大好きだと話したら、後日プレゼントしてくれた本です。
こちらは上級者向けというか、沢山レシピは載っているけれど、写真や細かい説明は無く、インド料理に慣れている人にはとても良い本だと思います。
香取先生の本を読むと、スパイスの扱い方、食材の扱い方等、目から鱗な事が多く、今後こちらの本にも生かせる感じです。