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毎年10月に入ると、お店のディスプレーがハロウィンでいっぱいになります。ハロウィン好きの私としては、この季節が好きでたまりません。今年は子供に猿のコスチュームを作り、着せるのが待ち遠しくてなりません。テレビ番組もハロウィンにちなんだものが多く、ホラー映画も多く放送されています。先日テレビで『Shadow of the Vampire』を観ました。この映画が公開された時には映画館で観ましたが、2000年公開で、9年も前の映画だった事に驚きました。月日が経つのは早い、、、1922年、最初にドラキュラを映像化した作品『Nosferatu, eine Symphonie des Grauens』
(吸血鬼ノスフェラトゥ)の主演俳優マックス・シュレックが、もしも本当の吸血鬼だったら、、、というお話ですが、当時マックス・シュレックは本当に吸血鬼なのではないかという噂があったそうです。彼の出自が不明だったり、この世のものとは思えない容貌でこんな噂がたったようですが、迷信とかを本気で信じていた昔の事、信じていた人は多かったそうです。この映画も数年前に観ましたが、容貌と動きが本当に異様です。坊主で目が異様にぎらぎらしていて、爪が異様に長くて、ネズミっぽい。特殊メークを少しはしているんでしょうけど、違和感無くすっぴんの様な感じなのも怖いです。(笑)今迄観たドラキュラ映画ではナンバー1の怖さ。品格のある風貌とエレガントな身のこなしで黒マントを翻すベラ・ルゴシ(Béla Lugosi)
のドラキュラとは対極のイメージです。うちのだんなさんはモンスター好きで、原作のドラキュラも読んでいるので聞いてみた所、原作はマックス・シュレックの方に近い、異様な容貌だと言ってました。何故エレガントでハンサムなドラキュラになったのかというと、原作が人気がでて、教会やオペラ座で公演をする事になり、見栄えを良くしたそうです。このイメージのドラキュラを初めて映画で演じたのが、舞台でドラキュラを演じていたベラ・ルゴシで、以後このイメージが定着したそうです。ルゴシが素敵すぎたからですね。『Shadow of the Vampire』に戻ります。ウィリアム・デフォーがマックス・シュレック役。
誰?って思う位に原型をとどめていない特殊メークには見入ってしまいます。デフォーはこの作品でアカデミー賞にノミネートされましたが、動きもそっくりです。映画監督役はジョン・マルコビッチで、こちらも凄いです。マルコビッチファンの私としては、たまらない一本。じわじわとすこしづつ恐怖がつのる正統派ホラーで、ハロウィン気分を盛り上げてくれる作品です。
コンコン、、、
ドアのノックがして、パチンと電気がついて、手が部屋に入って来る。ヤン・シュヴァンクマイエル (Jan Svanlmajer)の『ALICE』のDVDに一緒に入っている短編映画。10分足らずの短編映画ですが、制作には膨大な時間が費やされているであろうクレイメーション。部屋に片手が入って来て、ドアのノックの後にもう片方の手が入って来て、またまたドアのノックの後に剥製に入っている様な目玉が入って来る。次々とドアのノックの後に、身体のパーツが部屋に入って来る、、、と、説明の難しいストーリー展開。それぞれの身体のパーツがリアルな様でリアルでない、グロテスクな様で愛嬌がある。
舌は、『ALICE』の中のキャラクターの蛙の舌と同じ感じのテキスチャーで、妙にリアルで笑ってしまいました。
とにかく、何ともいえない味に見入ってしまいました。
部屋もとっても好きなデザイン。
木の床の、傘の付いている電気、壁紙、ドア、ドアノブ、、、
音も好きです。
ノックの音、がたがたした雑音。
どれもこれも大好きで、恋の矢で射られた感じがしています。
ヤン・シュヴァンクマイエル監督、ありがとうございました!この監督の作品、全部制覇しなくては。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を映画化した、ヤン・シュヴァンクマイエル (Jan Svanlmajer)の『ALICE』。しばらく前に友人から薦められ、やっと今週末に観ました。
まずは、薦めてくれて心からありがとう!
のっけから剥製のウサギのぎくしゃくした動きに心を奪われました。自然史博物館から飛び出して来た様な生き物、人形、骨、靴下、トランプなどなど、様々なものがぎくしゃくと、でもまるで生きているかの様に動く。
最初から最後迄見入ってしまいました。
アリスが転んで靴下を潰してしまった時、思わずあっと息をのんでしまい、靴下を生き物と思い見入ってしまっていた自分がいた程。
鋏、瓶、鍵等の小道具、机も全て大好きな世界。
剥製のウサギが、破れたお腹の中からこぼれた大鋸屑を、食べて入れ直す。
アリスの頭の上で、唐突に薪を焚いて料理を始めるネズミ。
様々な動物の骨が合わさっている生き物がカクカクと動きまわる。
面白すぎ。
時々この物語を語るアリスの唇が映ると、これは物語なんだという事を思い出すのですが、完全にこのシュールな世界に没頭してしまいました。
アリスが小さくなった時には人形になるのですが、これが姿形が違うただの人形であるはずなのに、アリスそのものに見えました。
だから人形が転んだりすると、小さい子供が転んでしまったかの様にどきっとしてしまう。
ちょっとクリーピーでもあるので、苦手な人もいる作品かもしれませんが、私は何度でも観たくなる作品。
DVDを購入しなくては。
SOHOに行くと、必ず立ち寄りたくなる本屋さん、McNALLY JACKSON。セレクションが他の本屋さんと違うので、この本屋さんにわざわざ足を運ぶ価値があります。こじんまりしたお店ですが、とっても面白い本ばかり。地下にはセールの本がぎっしり。ホームページではお勧めの本を紹介しているので、気になった本をチェックしたりもして、立ち寄る度に、あっという間に時間が過ぎてしまいます。疲れたら,本屋さんの中にあるカフェで一息つけます。場所も最高で、好きなお店の建ち並ぶ地区なので、本当にわざわざ足を運びたくなります。カードやエコバック等の小物も可愛いものばかり。NYに遊びに来た友達をこの店に案内したら、エコバックを大量買いしてました。