Friday, May 21, 2010

猫の病気

猫が病気になってしまいました。
ずっと食が細いなとは思っていたのですが、元々食が細く、とても気分屋なので、気が向いたら食べるかな?と、軽く考えていました。

ある日だっこしたら何だか軽い様な気がして、体重を量ったらかなり減っていました。
慌てて病院に連れて行った所、脱水症状と体重の激減の危険な状態で、即入院。

病気らしい様子もなく、いつも通りにくつろいで過ごしていたのに。
獣医さんがおっしゃるには、猫は病気を隠すエキスパートで、相当症状が出るまで気がついてあげれない厄介な動物だとの事です。
でも普段から体重を量る等、気をつけてあげる手段は有ったと思います。


猫の恐ろしいウイルスがあるという事を、獣医さんから知らされました。

赤ちゃんの時に感染して、すぐに死亡する猫が多いそうなのですが、感染しながらも生き残った猫は、ウイルスを抑えて成長するそうです。

そして突然発症し、発症後は手の施し様は無く、数週間で死んでしまうそうです。

それが大体、生後5〜6年の猫に多いそうで、うちの猫は5歳。

ウイルスに感染しているかどうかはテスト出来ず、死亡後に解剖してから分かるそうです。
なので、うちの猫がそのウイルスに感染しているかどうかは分からないのですが、血液検査をした結果、感染している可能性もある数値が出ました。

猫友にも相談したのですが、そんな話を聞いた事がないと、皆一様に驚いています。
私も始めて聞いた話ので、すっかり動揺してしまっています。


最近頭の中がこの事でいっぱいで、会う友達についつい話してしまうのですが、皆親身になってくれて、猫の事で用がある時はうちの子供を預かると迄言ってくれた友人がいます。
言葉では十分に伝えきれない程に感謝しています。

Monday, May 10, 2010

Happy Mother's day!


昨日は母の日。
母の日のプレゼント用のネックレス数点の注文を受けていたので、ここ数週間ちょっと忙しかったです。
無事納品を終え、母の日は家族でSOHOに出かけました。

しかし5月とは思えない、異常な寒さ。
冬物は洗濯してしまっているので、有る物を重ね着してでのお出かけ。
それでも風も強くて、本当に寒かったです。

そんな中でもSOHOは人出が多く、お母さんと一緒の人もとても多かったです。
お母さんと一緒に食事&お買い物、皆さんとっても楽しそうでした。
こういう光景は、微笑ましいです。

私達から母へのプレゼントは,孫の写真入りのネックレス。
忙しかったとはいえ、発送が母の日の前日となってしまい、どう考えてもNYから日本へ翌日に着くはずもなく(しかも週末だし)大幅に遅れる事となってしまいました、、、

私は、子供からと猫から?はカードを貰い、旦那さんからはコッポラワインを貰いました。
子供からのカードは、クレヨンで何か?を描いたもので、中々芸術的。
猫からのカードは、あまりにもうちの猫に酷似している猫の写真のカード。
うちの猫は、この種の猫にはちょっと珍しい緑色の目で、獣医さんにも珍しいと言われる程なので、驚きです。
もしかして、私達に内緒でモデルの仕事をしていたりして。

夜テレビをつけたら『THROW MAMA FROM THE TRAIN』が放送されてました。
ダニー・デヴィート監督主演映画で、怪獣の様なママを殺そうとするブラック・コメディー。
ママ役の女優さんは、この役でアカデミー賞にノミネートされてましたけど、とにかく顔が恐い。(笑)
母の日にぴったり?な映画。

Monday, May 3, 2010

『A SERIOUS MAN』

コーエン兄弟の『A SERIOUS MAN』を観ました。

舞台は1967年アメリカ中西部のミネソタ州・ミネアポリスの郊外。
主人公は、優しくて真面目なユダヤ人高校の物理の先生。
妻と2人の子供がいて、平凡な人生を送っているのに、次々と災難が舞い込んで来るというお話。
旧約聖書のヨブ記になぞらえているそうです。

私はコーエン兄弟の作品は全て大好きですが、この作品はその中でも上位に入ります。(うちの旦那さんも大絶賛)
スター級の俳優を一切起用していない事から「花が無さ過ぎる」、ユダヤ人社会に焦点を当てている事から「ユダヤ人以外に分かりづらい内容」等の酷評も有る作品ですが、私は花が無い所がまた面白いと思ったし、ユダヤ教について詳しくない私でも、十分に理解出来る内容でした。
賛否両論の有るラストも私達は大好きで、コーエン兄弟には本当にがっかりさせられません。

DVDのカバーの写真は、主人公がテレビのアンテナの角度を直す為に屋根に上っている所で、私はこのシーンが大好きです。
屋根から眺める近所、青空と雲、暑くも寒くもない穏やかな日。


映画も最高だったけれど、DVDに入っていたコーエン兄弟のインタビュー等がまた面白かったです。
主人公はモデルとなった人がいる訳ではないけれど、ユダヤ人であるコーエン兄弟の両親など、まわりにいた人達を参考にしたそうです。
この映画の苦労した点は、出演者全員が本当にその辺にいる人達風なのに加え、妻の浮気相手がセクシーとは真逆の人なので、制作費を集めるのが大変だったそうです。(笑)

テレビに白黒B級サイエンスフィクションの映像が流れている、数秒程の短いシーンが有るのですが、昔の映画の画像を使ったのかと思ったら、実はセットもモデルも全てこの短いシーンの為に制作したものだと知って、驚きました。
このシーンの製作過程を説明したものもDVDに入っていましたが、見ていてわくわくしました。

1967年という時代背景を細部に渡ってこだわっていて、その製作シーンもとても興味深いものでした。
何しろ街並、車、生活用品、全てがヴィンテージ。
ファッションも興味深いです。
男の人達のパンツが、とーってもハイウエストで、パンツ丈が短過ぎる程短いけれど、当時は普通の事。
女の人のブラもダーツの入ったとんがった形で、現在の物とは大きな違いが有ります。


音楽も作品とマッチしていて、面白さに拍車をかけていました。

主人公は次々と舞い込む災難に悩み、ユダヤ教の聖職者Rabbiの所に『答え』を求めて相談しにいくのですが、Rabbiのお話のBGMが、Jimi Hendrixの『Machin gun』で、曲に合わせて進行して行くのが面白いです。

作品の随所で流れるのはJefferson airplaneの『Somebody to love』。
Jefferson airplaneの曲は全4曲使われていますが、ぴったり過ぎる程はまっています。
かなりの高齢のRabbiが主人公の息子に発する言葉は『Somebody to love』の歌詞。
主人公の息子がラジオから聞いていた曲で、それをRabbiが知る由もないのに、、、
これが『答え』なのでしょうか?(笑)


映画のテロップで、『No animals were harmed.』(動物は傷付けていません。)というのを時々見かけます。
この映画もこの表記が有りましたが、それに加え『No Jews were harmed in the making of this motion picture.』(この映画製作にあたって、ユダヤ人を傷付けていません。)が有り、笑ってしまいました。